昔の人に学ぶ冬の養生とは
2008.01.26(20:26)
先日の記事で、冬至について触れましたが、昔から冬至にはかぼちゃを食べ、柚子湯に入って無病息災を祈る習慣があります。かぼちゃは夏収穫されますが、保存がきくため、緑黄色野菜が少ない冬に食べられていました。
かぼちゃは、βーカロテン、ビタミン類や食物繊維が多く含まれ、栄養価の高い食材です。
とくにβーカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を健康に保つほか、免疫力をアップして細菌やウイルスから体を守り、風邪を防ぐはたらきがあります。
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるのは、そのためなのです。 さらに、冬至には、「ん」が2つ付く食べ物を食べると病気にならない、運がつく、幸運が得られるという言い伝えもあるほどで、冬至七種といい、なんきん、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)を食べるとよいといわれています。
また、冬至とは湯治をかけたものです。柚子湯には、柚子(融通)湯に入ると風邪をひかず、融通がきき、世渡りがうまくなるようにという願いもこめられています。
柚子には、血行を促す成分や鎮痛・殺菌作用のある成分が含まれ、風邪をひきにくくするはたらきがあるといわれています。
冬至にまつわる食材は、栄養があって、体の温まるもの。冬を健やかに過ごすために考えられた、先人の知恵なのです。
冬至の日だけでなく、寒い冬を乗り切るためにも、ぜひ普段の食事にを取り入れたいものですね。
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